みなさん、こんにちは。
院長の黒岩真弘です。
おかげさまで当院は1月14日より無事、黒岩整形外科内科として新クリニックでの診療を開始いたしました。
今回のリニューアル開院のタイミングで電子カルテの導入もありシステムが大幅に変わったため、診療や受付等に時間がかかってしまい患者様には大変御迷惑をおかけしており、誠に申し訳ございません。
徐々にスタッフもシステムに慣れてきており、将来的には待ち時間の短縮等の円滑な診療につながると考えておりますので、何とぞご了承くださいますようお願いいたします。
さて当院はこれまでの内科単科から、整形外科と内科が併設したクリニックにリニューアルしたわけですが、今日は主に私の担当である整形外科の診療分野について書こうと思います。
それぞれの科の診療分野は、一般的には整形外科はケガ、内科は病気、というイメージでしょうか。
整形外科と聞いて美容を連想される方もいらっしゃるかもしれませんが、こちらは一般的には皮膚科、形成外科の専門です。
整形外科はケガ、内科は病気、というイメージでまったく間違いはありませんが、ケガと言っても皮膚の切り傷から手足のねんざ、骨折、重症になると胸やお腹の臓器(内臓)損傷、頭部のケガなど様々です。これらケガの中で整形外科の一般的な担当分野は、簡単に言うと胸・お腹の臓器損傷と頭部のケガ以外のケガ、となります。
お腹の臓器損傷であれば腹部(消化器)外科、救命救急科等ですし、頭部のケガ、特に脳出血等であれば脳神経外科の範疇となる場合が多いです。(もちろん脳出血の無い頭部の切り傷の処置等であれば当院で対応可能です。)
整形外科で扱うケガは主に手足や体幹の骨折、脱臼、ねんざ、傷等となります。
また整形外科ではケガだけではなく、神経および運動器(骨、筋肉、腱、靱帯)の病気も扱います。症状としては腰の痛みや膝・股関節など関節の痛み・手足のしびれ・変形・動かしづらさ等が代表的です。これらの整形外科的な病気の中では、膝や股関節の変形性関節症や骨粗しょう症、椎間板ヘルニアや脊柱管狭窄症などの割合が多いですが、運動器の病気であればたいていは整形外科の担当分野に入ります。
また上記の整形外科的なケガ、病気以外の整形外科の診療分野としてスポーツ障害が挙げられます。スポーツ障害とはケガ以外の、スポーツを行うことにより起きる痛みなどの障害を指し、ジャンパー膝やシンスプリント、野球肩、野球肘などが代表的です。
このように整形外科ではケガ、運動器の病気、スポーツ障害などを扱い、これらの症状のある患者様であればどの年齢の方でも診療を行います。高齢の方が腰や膝の痛みで来院されることもあれば、赤ちゃんが肘の脱臼(肘内障)で来院されることもありますし、成長期の中高生がスポーツに関連した痛みで来院されることもあります。
また内科については整形外科以上に担当分野が広く、こちらはまた別の機会にまとめようと思いますが、内科の中で当院の理事長の専門分野は循環器であり、特に高血圧や不整脈、狭心症、心筋梗塞といった心臓・血管の病気が専門です。
ただ当院は小さな個人クリニックで大きな病院のように専門性は高くありませんので、もちろん循環器以外でも内科疾患であれば何でも診療を行っています。
全ての記載は難しいですが、当院のホームページにある程度診療内容を記載しておりますので、よろしければご参照ください。
ただし、ここに書いた担当分野というのは一般的には、という話で、実は科ごとの担当分野というのは病院ごとに違うんですね。例えば足のけがは整形外科だけれど手のけがは形成外科という病院もありますし、皮膚の切り傷を担当するのは整形外科であったり外科であったり皮膚科であったり形成外科であったりします。さらに言えばどこまでの診療を行うかというのは医師次第で、整形外科医は骨折以外を診てはいけないということは全くありませんし、内科医が骨折を見てはいけないということもありません。現にプライマリケアや救命救急科の先生は病気でもケガでも何でも診るわけですから。
大きな病院ほど科や医師の数も多いので担当分野が細分化される傾向にありますが、当院のような小さなクリニックでは担当分野はあってないようなものなのです。
もちろん診療可能な分野に限界はありますが、専門外であってもお役に立てることがあればどんなことでも対応していきたいと考えておりますので、お困りのことがあれば何でもお気軽に御相談ください。