2023年4月より、体外衝撃波治療「フィジオショックマスター」を導入しました。

 ★体外衝撃波治療とは

体外衝撃波治療とは、専用の機器を用いて患部に圧力波を照射する疼痛治療です。

医療の現場では運動器疾患の疼痛コントロールを、またスポーツの現場では疼痛緩和・筋疲労回復・早期回復を目的として使用されており、日本では2008年に厚生労働省に認可されました。

専用の治療機器を皮膚の上から患部に当て非連続性の圧力波を照射することで、組織再生、血管新生、痛みを感じる自由神経終末の変性と再生、抗炎症作用が生じ、除痛と組織修復が誘導されると考えられています。

当院では照射時の痛みが弱く、関節拘縮にも効果のある拡散型圧力波治療器(フィジオ ショックマスター)を使用しております。

 

 ★対象となる疾患

全身様々な部位の筋・腱・骨膜などの治療に有効です。

肩関節周囲炎(五十肩)、上腕骨外側(内側)上顆炎(テニス肘)、大転子疼痛症候群、ジャンパー膝、腸脛靱帯炎、脛骨過労性骨膜炎(シンスプリント)、アキレス腱炎、アキレス腱付着部炎、足底腱膜炎、頚部痛症候群(肩こり)、腰痛症、石灰性腱炎、関節拘縮など

その他、様々な疾患に対して適応を判断し治療を行っております。

 ★副作用と禁忌事項について

まれに治療部位の腫脹や発赤、点状出血、内出血が起こる場合がありますが、通常2~5日で治まります。内出血の可能性があるため、抗凝固剤を服用されている方や、血液が固まりにくい持病のある方は治療を受けることができません。また、血栓症の方、がんなど腫瘍性疾患の方、妊娠中の方、長期間のステロイド治療や局所のステロイド治療から6週間以上経過していない方も治療を受けることができません。

 ★費用について

体外衝撃波治療は保険診療によるリハビリテーションの一環として行うため、別途費用が掛かることはありません。

 ★治療の実際

まず医師の診察を受けていただき、画像診断、理学所見などで適応となる状態であるかを判断します。適応であれば、治療の説明を行い、リハビリ室にて治療を行います。治療は数分で終了します。適応があれば、同時に理学療法も行います。事前準備は特に必要ありません。治療を御希望の方は診察時に御相談いただくか、スタッフにお声がけください。

医療法人さくら会 黒岩整形外科内科
院長 黒岩 真弘

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